リトミック講師 高田裕心
リトミック講師 高田裕心 インタビュー
インタビュー記事
講師を始めたきっかけは
小さい子が好きだったのと、自分が子供を出産した時にリトミック教室が近所でやっていて、講師の方がピアノを弾いて体を動かすだけなんですけど、それがすごく楽しくて。
家でも気軽にできる内容で 、とにかく楽しかった。
それが一番の理由です。
もっと詳しく知って、みんなにも教えてあげたいと思い、すぐにそういう学校に通いました。
園から求められていること
「リズム感を養ってほしい」という話が、まず、第一にありました。
音楽会をやって楽器をたたく時など、リズム感が無かったり、リズムに合わせてジャンプなどもできないということで、とにかくリズム感をつけてほしいというお話は初めの時にありました。
教え方は
"ターター"とか"ターアン"だったり、"ウン"は休みで、"チッチッチッチ"は自然に速くなる。
それだけでリズムがつかめるので、言葉で言う音で覚えるようにしています。
園児に対しては「声に出して」と常に言うんですけど、それで体に覚えさせる。
年中さん 年長さんになると、いろんなリズムがつかめてくるので、4分音符・2分音符・8分音符、基本的なのから見てたたけるようにしています。
月に1回のリトミックですが、その後も、園の普段の遊びの中に先生たちが取り入れてくれているので、忘れることなく、定着してできるようになっています。
他の年齢の子たちと力を合わせる、そういうことも園だからこそできるし、みんなで話し合いながらやれるのも良いと思います。
できない子ができる子たちを見ながらやるというのは保育園の強みだと思います。
もうこんなにできるんだと、訪れる度にすごいなと感じています。
卒園までの目標は
4分音符・8分音符・2分音符、この基本の音符は完璧にたたける。
リズム打ちができて、見てわかる、音符を読めるのが 第一の目標です。
次に、スキップとかみんなで合わせてできるようにする。
あとはドレミの聞き分け、音の高い低い。
リトミックって、真似て同じポーズをすることはあまりなく、自分でいろいろ考えて思ったことを表現するというのが大切なことなんです。
猫さんになってみる時に、「これだね、猫さん」とやるのではなく、自分なりの猫を表現する。
その時も必ずピアノとかのリズムに合わせて、猫はゆっくりで歩くとか自分で考えるようにして、想像力と表現力をつくように促します。
そういうリトミックの魅力を伝えていけたらなと思います。
こだわりは
プレーヤーで音楽をかけて何かするのではなく、その時の子供たちの状況を見てピアノを弾き、子供たちの反応や動きを見てやることを変え、即時反応力がつくようにしています。
「次は何だろう」という想像や集中もしてくれるので、そういうところが私なりのこだわりです。
メッセージ
生まれた時から音の世界で人間は暮らしていると思います。
お母さんが歌ってあげたりするところから始まり、徐々に外の世界に出て、園などで新しい歌をうたったりと身近なものだと思います。
ですから、「音楽はこの子には合わない」とか「難しい」とか、お父さんお母さんが決めるのではなく、とにかく歌をたくさん聴いて、「園でこういうことをやったよ」というのをお家で一緒にして頂けると、とても子供には良いのかなと思います。