外部講師紹介

体育講師 高橋孝徳

体育講師 高橋孝徳 インタビュー

インタビュー記事

講師を始めたきっかけは

体育大出身ですので、スポーツを通じて自分がやってきた勉強が、子供の役に立つことが 社会貢献になると思って始めました。
実際に仕事を始めてから子供と接する中で、次第に子供が好きになってきたという、子供が好きな方が後からきた感じですかね。

園から求められていること

「近年の子供の体力が落ちてきているから、体育指導を通じて体力をしっかりつける、体を丈夫にして変な転び方をしてケガをすることがないような子にしてあげたい」というお話を伺ってましたので、もちろん技術的な指導であったりいろんな技を教えることもあるんですけど、その中でも基礎体力をしっかり作っていくというのを考えて指導にあたっております。

こだわりは

メニューの中に基礎体力をつける運動、補強運動を入れています。
片足バランスや組体操のような動き、V字バランスという腹筋を使った運動やブリッジなどの運動を必ず準備運動の後にまぜて、そこから他の主運動のメニューに移っていく流れは、こだわりというか、なるべくまぜていきたいなと考えて組んでおります。

卒園までの目標は

生涯スポーツの中での土台をしっかり作ってあげたいなという思いがあります。
まずは運動を好きになってもらうことが一番ですね。
もし運動をやる上で、うまくいかなかったりできない技があった時に、どう取り組んでいくか、どのように課題を解決していくかを運動を通して覚えて学んでもらえたら、一番良いんじゃないかなと考えております。

教え方は

年代によって楽しいと思うポイントが違うと思うんですが、年長の子たちになってくると今までやってきた積み重ねもあるので、逆に難しいことにチャレンジすることが楽しいと感じる子もいるんですね。
なので、小学校に行ったら、こんなこともやるんだよと二重飛びを見せてあげたり、側振飛びを見せてあげたりして少し難しい課題をあたえてあげて、できないけどできるように頑張っているのが楽しい、そういう感覚を覚えてもらうのが一つありますね。

年少ぐらいのまだ体育を始めたばかりの子に関しては、笑わせてみたりギャグを言ってみたり、面白可笑しい方の楽しさなんですけど、まず最初はそれで良いんじゃないかなと思っております。
その場を好きになってもらって、段々メリハリをつけながら楽しむところは楽しんでしっかりやる所はしっかりやるというのを、覚えていってくれれば良いんじゃないかなと思っております。

できない子について

できない子の思考としては、できないからすぐにつまらないっていう方に行っちゃうんですね。
段々手が動かなくなってくる、足が動かなくなってくる、周りを見ているだけ。
そういう風な形になってしまうので、なるべく目をかけてあげて、スモールステップというかいきなり完成形にいかないで、例えば 前飛びだったら「できなかったけど頭に引っかからずに前には回せたね」「一回は両足をそろえて飛べたね」などの声をかけます。

本人もどこまで自分が進んでいるのかわからないことが多いので、まだ完成ではないけど 前にくらべるとここができるようになったということを指摘してあげるだけでも、前に進んでるんだと感じることができ、練習に取り組みやすくなってくるのではないかと考えています。
自分の成長を感じられないとつまらなくなってしまうので、把握できている時の方が 楽しく取り組めるんじゃないかと思っています。

安全面について

ある程度できるようになってきたら、全部補助に入ってしまうと逆に子供の方から「助けないでいいよ」「先生いないで」と言われてしまうこともあるので、もちろん講師の目から見て危ないなと思ったら、まだ助けないと危ないからダメだよと助けに入りますけど、大丈夫だなというレベルに達した子に関しては、一人でやらせたりします。

反対に、いつもはしっかりやっているのに今日は集中できてないなと感じる日もありまして、安全に対して 気をつけるべき点をもう一回くぎを刺してからやらせています。

メッセージ

お父さんもお母さんもあまり運動が得意じゃなかったから、たぶんこの子もそんなに運動神経は良くないと思うんですけど と言う方がいます。
子供の可能性は無限大と言いますが、オーバーな意味ではなくて本当に運動能力は、幼児期から小学校低学年ぐらいにかけて、特に神経系の発達が盛んな時期なので、この時期の経験が一番大きいんですね。
あまり遺伝や親の血筋とかで限界を作って考えてしまうのではなくて、やればできると親御さんも考えて頂いてどんどん体を動かしてあげて、可能性を伸ばしていってほしいなと思います。

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